家を建てるか、このまま賃貸を続けるか、迷っている方は多いのではないでしょうか。
よく「経済的にはどちらが得か」という比較を目にしますが、実際には経済合理性だけで割り切れるものではなく、家族の暮らし方や、自分自身が何を大切にしたいかという価値観も大きく関わってきます。
私は元銀行員で投資の経験もあり、数字で見れば賃貸の方が有利だと理解している、根っからの賃貸派です。
この記事では、そんな私がなぜ家を建てると決めたのか、その考え方の過程を正直にお伝えします。読み終える頃には、賃貸か持ち家かを考えるうえでの、ご自身なりの判断軸が見えてくるはずです。
結論から言うと、お金は貯めることが目的ではなく、価値を引き出してこそ意味があると、私は考えています。
私は、根っからの賃貸派でした
経済合理性だけなら、賃貸の方が有利だと考えている
元銀行員として、そして投資を続けてきた立場として、数字だけで見れば、賃貸の方が経済的に有利な場面が多いと理解しています。
持ち家は、購入費用に加えて、固定資産税や修繕費など、住み続ける限りかかり続ける費用があります。
一方、賃貸であれば、収入やライフステージの変化に応じて、住まいのグレードを柔軟に上げ下げできるという身軽さがあります。
だからこそ、私は長く賃貸派でした
こうした理由から、私は長らく「家は持たず、賃貸でいい」と考えてきました。
浮いたお金を貯蓄や投資に回すほうが、資産形成という点では理にかなっていると感じていたからです。
今回、家を建てると決めるまでは、この考え方が私の中で基本の軸でした。
家を建てることは「浪費」だと思っている
資産を超える借入への抵抗
これまで節約と投資でコツコツ資産を築いてきました。
今回、注文住宅を建てるにあたっては、その築いてきた資産を超える額の借入をすることになります。
正直に言うと、ここには強い抵抗がありました。
数字を扱う仕事をしてきたからこそ、大きな借入をすることの重みが、人一倍分かっているつもりです。
家を建てることは、浪費だと思っている
はっきり言うと、私は家を建てることを「浪費」だと思っています。
経済合理性だけを考えれば、資産形成の観点からは、決して効率のよいお金の使い方ではないからです。
しかも私の場合、地方の新築戸建(注文住宅)のため、不動産としての将来の資産価値には期待できません。
家を買うということは、リセールまで考えた「不動産投資」と家族の理想暮らし実現のための「浪費」に分別できますが、私の場合は完全に後者の認識です。
この感覚は、今も変わっていません。
でも、「質の悪い浪費」ではない
ただ、浪費だからといって、それが悪いことだとは思っていません。
無理のない予算の範囲内で建てられるのであれば、そこには子どもや家族との、かけがえのない思い出という価値があります。
同じ浪費でも、質の良い浪費と、質の悪い浪費があると、私は考えています。
それでも家を建てると決めた、暮らしの理由
賃貸では、やはり狭い
賃貸暮らしの中で、なるべくものを増やさないように意識してきましたが、それでも子どものものは増える一方です。
保育園で作ってきた制作物や、思い出の品、おもちゃ、自転車など、成長とともに家の中を占めるものは自然と増えていきます。
限られた広さの中で、それらをどう収めるかは、正直悩みの種でした。
走り回るスペース、楽しみたいことのためのスペース
子どもたちが家の中で走り回るにも、賃貸の広さでは限界があります。
長女は鉄棒やピアノが好きで、それを思いきり楽しませてあげるにも、もう少しスペースがほしいと感じるようになりました。
庭で子どもたちを遊ばせてあげたいという思いも、家を建てることを考え始めたきっかけの一つです。
決め手は、来年の小学校入学
一番の決め手になったのは、来年、長女が小学校に上がるという時期です。
保育園で仲良くしている友達が多く通う学校に、そのまま通わせてあげたいと考え、その校区に住むことを決めました。
この「校区」という条件が、賃貸のままでいるか、家を建てるかを考えるうえで、大きな後押しになりました。
ただし、家の失敗は取り返しがつかない
予算オーバーは、人生で取り返すのが難しい
ここは、元銀行員としても、投資家としても、強くお伝えしたいところです。
家を建てて予算オーバーなどの失敗をしてしまうと、それを人生の中で取り返すのは、かなり難しくなります。
これまで実践してきた節約の積み重ねでは、到底挽回できない規模の金額になるからです。
だからこそ、無理なく返済できる戦略が絶対条件
だからこそ、私にとって、無理なく返済していける予算とローンの組み方は、絶対に譲れない条件でした。
家を建てると決めたあと、実際にどうやって予算を組んだかについては、別の記事で詳しくお伝えしています。
お金は道具。価値を引き出すために使う
貯めることが目的ではない
お金は、貯めること自体が目的ではなく、そこから価値を引き出してこそ意味があると、私は考えています。
これまで節約と投資で資産を築いてきたのも、将来、必要な場面でそのお金を活かすためでした。
家族との贅沢な時間のために、お金を使う
今回、家を建てるという決断は、家族との時間という価値のために、お金を使うという選択です。
子どもたちがのびのびと過ごせる環境や、家族で過ごす贅沢な時間は、今しか手に入らないものだと感じています。
この考え方が、無理のない予算で家を建てるという、今回の決断の背景にあります。
賃貸を続ける判断も、十分にあります
一方で、これはあくまで私自身の価値観に基づく選択です。
資産形成を優先し、賃貸を続けるという判断も、もちろん十分にあると思います。
どちらが正しい、ということではなく、何を大切にしたいかという価値観の違いだと感じています。
まとめ
経済合理性だけで考えれば、賃貸の方が有利な場面は多くあります。
それでも私は、家族との暮らしのために、無理のない予算で家を建てるという決断をしました。
大切なのは、お金を貯めることそのものではなく、自分と家族にとっての価値を、どう引き出すかだと考えています。
賃貸か持ち家かに、唯一の正解はありません。
ご自身の価値観と家計に照らして、納得のいく判断をしていただければと思います。
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